マテリアリティ1

『地域密着の健康インフラ』として
お客様と社会の心身の健康への貢献

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取り組みテーマ
  1. お客様の健康課題・ニーズ・不の解消をとらえたサービスと商品の開発・改善および、サービスと商品の提供品質を⾼め続け、お客様満⾜度とお客様の健康度を⾼め続ける
  2. エビデンス・ベースト・エクササイズの考えに基づき運動の効果の科学的実証を進める
  3. 社会の健康課題解決につながる学術的研究に積極的に参画する

カーブスはお客様の健康課題を解決するために、多方面から健康をサポートする、お客様に寄り添った運営をして参りました。今後も「地域密着の健康インフラ」「健康寿命延伸企業」として社会に貢献するべく、さらに多くの方々の健康で豊かな人生を支えられるよう務めて参ります。

日本版顧客満足度指数(JCSI)調査において
9年連続第1位(フィットネスクラブ業種)

サービス産業生産性協議会が実施する日本版顧客満足度指数(JCSI)調査(フィットネスクラブ業種)において、カーブスは2014年度に初めて調査対象となって以降、2023年度までの9年連続で顧客満足第1位の評価を得ています。同調査において、9年以上連続での顧客満足第1位の評価は、フィットネスクラブ業種では初となります。

カーブスの運動プログラムの医学的科学的実証

カーブスではエビデンス・ベースト・エクササイズ(科学的に実証されたエクササイズ)の考えのもと、カーブスの運動プログラムの効果について、大学や専門研究機関との共同研究を通じて科学的な実証を重ねてきました。共同研究においては、RCT(ランダム化比較試験)など科学的に有効性が高い方法論を用い、研究結果も査読済み論文としてエビデンスレベルが高いものとすることを原則としています。
主な研究結果は以下の通りです。

【1】国⽴研究開発法⼈国⽴健康・栄養研究所との共同研究結果(第⼀次)

2008年9月 日本体力医学会にて発表「中年女性を対象としたサーキット式コンバインドトレーニングの身体諸機能に与える影響」

〈エビデンスの概要〉
  1. 生活習慣病予防へ効果的な方法であると示唆
    動脈スティッフネス(-44mm/s : baPWM)が有意に低下。腹囲(-1.2cm)、収縮期血圧(-4.1mmHg)、空腹時血糖値(-6mg/dl)が低下の傾向を示した。
  2. 除脂肪体重を維持しながら、体重、体脂肪量が有意な減少
    体重(-1.0kg)、体脂肪量(-1.4kg : DXA法)が有意な低下を示した。注目すべき点として、体重、体脂肪量の有意な減少を認めながらも、除脂肪体重を維持した点である。
    有酸素運動や食事制限による減量では体力低下を招き、健康的な減量とは言い難い。
  3. 脚伸展パワーが有意に増加(+33%)
    脚伸展パワー(+33%)が有意な増加を示し、座位体前屈(+2.2cm)が増加の傾向を示した。体重を支える下肢筋力、歩幅を支える柔軟性を維持することは転倒のリスクを軽減する上で重要な体力要素である。

【2】国立研究開発法人 国立健康・栄養研究所との共同研究結果(第二次)

アジア糖尿病学会発行の論文Journal of Diabetes Investigation (JDI) に採択され、2018年12月18日にJDIのホームページにて早期公開
J Diabetes Investig. 2018 Dec 18. doi: 10.1111/jdi.12973. PMID: 30561143.
Combined aerobic and resistance training, and incidence of diabetes: A retrospective cohort study in Japanese older women. Sawada SS, Gando Y, Kawakami R, Blair SN, Lee IM, Tamura Y, Tsuda H, Saito H, Miyachi M.

〈エビデンスの概要〉
日本人中高齢女性において、サーキットトレーニングを行う頻度が高いほど2型糖尿病の予防効果が高い。サーキットトレーニグは有効な一次予防手段である可能性が高いといえる。

【3】東北大学加齢医学研究所との共同研究結果(第一次)

米国エイジング協会発行の論文AGEに採択され、2014年4月に掲載誌が発行
Four weeks of combination exercise training improved executive functions, episodic memory, and processing speed in healthy elderly people: evidence from a randomized controlled trial.Nouchi R, Taki Y, Takeuchi H, Sekiguchi A, Hashizume H, Nozawa T,Nouchi H, Kawashima R.

〈エビデンスの概要〉

4週間のサーキット運動トレーニングは、高齢者の広範囲な認知機能を改善
~認知症予防や認知機能リハビリへの応用が期待~

  1. 実行機能(なにかを我慢したり、状況が急に変わってもうまく対応する力)が向上
  2. エピソード記憶(情報を覚えたり、思い出したりする力)が向上
  3. 処理速度(限られた時間でたくさんの作業を行う力)が向上

【4】東北大学加齢医学研究所との共同研究結果(第二次)

2020年6月24日発行のオンライン雑誌Frontiers in Aging Neuroscience誌に掲載
Nouchi, R., Nouchi, H., & Kawashima, R. (2020). A single 30 minutes bout of combination physical exercises improved inhibition and vigor-mood in middleaged and older females: Evidence from a randomized controlled trial. Frontiers in Aging Neuroscience. 12:179. doi: 10.3389/fnagi.2020.00179

〈エビデンスの概要〉

30分のサーキットトレーニングを1回実施しただけで、“認知機能(抑制能力)”と“活力”が即時に向上する。
・認知機能は加齢と共に低下しやすい傾向にあり、抑制能力が低下することで、感情や行動のコントロールができず、日常生活を行ううえで困難が生じる。
⇒ 30分のサーキットトレーニングを1回実施するだけで“認知機能(抑制能力)”や前向きな気分につながる“活力”が即時的に向上するという今回の検証結果は、超高齢社会に突入した日本にとっても注目すべき結果と考えられる。
⇒ 些細なことで苛立たないように感情をコントロールすることで人間関係を良好に保つことや、物事を前向きにとらえ毎日を楽しく過ごすことは、コロナ禍の状況において大変重要なことと考えられる。

【5】東京都健康長寿医療センター研究所との共同研究結果

日本体力医学会発行の学会誌、体力科学に採択され、2015年6月に掲載紙が発行
大渕修一, 河合恒, 光武誠吾, 安斎紗保理, 猪股寛裕, 齋藤光, 津田瞳美, 中島友晴:
高齢者に対するサーキット式コンバインドトレーニングの日常活動量への効果,
体力科学, 64 (3):305-314(2015)

〈エビデンスの概要〉
  1. 身体活動量が有意に向上
    平均歩数(+859歩)が有意な増加を示した。対照群の平均歩数(-247歩)は減少した。
  2. 心肺機能(有酸素能力)が有意に向上
    6分間歩行(+57.8m)が有意な増加を示した。

【6】筑波大学大学院 久野研究室との共同研究結果

2014年9月 第69回日本体力医学会大会にて発表「短時間のサーキット運動が中高齢女性の筋量、筋力、歩行能力に及ぼす影響」
方恩知1) 田辺解1) 王シンチン1) 津田瞳美2) 齋藤光2) 齋藤直美3) 久野譜也1)
1)筑波大学大学院 人間総合科学研究科 2)カーブスジャパン 3)つくばウエルネスリサーチ

〈エビデンスの概要〉
  1. 6か月間の有酸素運動と比べてカーブス運動プログラムは、筋肉量が有意に増加
    歩行群(1.4%)に比べて大腰筋横断面積(7.1%)が有意に増加。大腿筋横断面積は介入前後で有意に増加した。
  2. 有酸素運動に比べ、筋力が有意に増加
    等速性膝関節屈曲筋力(角速度60°/秒)・股関節屈曲筋力(角速度60°/秒)歩行群に比べて有意な差があった(それぞれ7.5%、23.6%の増加)。
  3. 有酸素運動と比べ、大腿部皮下脂肪面積が有意に低下
    大腿部皮下脂肪面積の減少歩行群(-1.8%)に比べて有意な低下(-6.5%)を示した。
    よって、カーブス運動プログラムを長期間継続することで、約3~9年間分の加齢による筋量の減少を予防し、要介護の原因になるサルコペニアの予防につながると考えられる。

【7】大阪大学大学院医学系研究科 、日本イーライリリーとの共同研究結果

2021年7月 Scientific Reports誌に結果を公表
Seira Sato, Sho Ukimoto et al., Chronic musculoskeletal pain, catastrophizing, and physical function in adult women were improved after 3-month aerobic-resistance circuit training, Sci Rep. 2021 Jul 22;11(1):14939.

〈エビデンスの概要〉
30分のサーキットトレーニングを3か月間継続した参加者では運動器慢性疼痛(CMP)の改善を認め、特に週2回以上の運動参加により、破局的思考、腰と膝の機能改善を認め、効率的な運動として臨床的有用性が期待される。

日本の健康問題の解決に資する研究などへのサポート、
積極的な参画

社会課題の解決に貢献するため、健康長寿社会の実現などの健康課題の解決につながる各種調査研究などをサポートし、積極的な参画をしています。
主な活動は以下の通りです。

【1】筑波大学スマートウエルネスシティ政策開発研究センターへのスポンサードと参画

スマートウエルネスシティ政策開発研究センターは、健康長寿社会を実現できる都市の創生に資するため、超高齢社会に起因した諸課題に関する開発研究を推進し、その成果としての政策を社会に提言するとともに、これらを実現できる高度職業人の養成機能を確立することを目的として、2020年に筑波大学が設立しました。カーブスはその趣旨に賛同し、同センターをスポンサードするとともに、研究活動に積極的に参画をしています。

【2】順天堂大学スポートロジーセンター 文京ヘルススタディーへのスポンサードと参画

スポートロジーセンターは、医学とスポーツを融合した新しい学問領域を推進し、健康寿命の延伸を目的とした予防医学のエビデンス構築を目指して、2007年に文部科学省ハイテクリサーチセンター整備事業に採択され、順天堂大学が設立しました。文京ヘルススタディーとは、スポートロジーセンターが将来的な介護予防法の開発を目的に推進する、東京都文京区在住の高齢者の健康追跡調査を通じた学術的研究です。カーブスはその趣旨に賛同し、同センターとその研究をスポンサードするとともに、研究活動にも参画をしています。

【3】スマートウエルネスコミュニティ(SWC)協議会の発起人の1社として参画

SWC協議会は、従来の健康・医療に関するアプローチのみならず、まちづくり、スポーツなど多様な要因に目を向け、産官学の幅広い叡智を集めて課題解決をする組織として、2015年に設立されました。カーブスは同協議会の発起人として、国民の約7割にのぼるという「健康無関心層」に向けて、正しい健康知識を伝える「健幸アンバサダー」(健康の伝道師)の活動において中心的な役割を果たしています。

【4】令和5年度戦略的イノベーション創造プログラム「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」への研究支援

戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)とは、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。カーブスは令和5年度から実施予定の戦略的イノベーション創造プログラム(次期SIP)の課題候補の一つである「包摂的コミュニティプラットフォームの構築」において取り上げるべき研究テーマに関する研究支援を行っています。